運動と乳酸の関係を考えて見ましょう。
なぜ乳酸に注目?
そもそも運動とは?
そもそも運動とは何ですか? 基本的には筋肉の収縮の繰り返しですね。
全身の筋肉を動作に応じて伸ばしたり縮ませたりしながら、効率的に動作することで高いパフォーマンスを得ることができます。
もっとも、一つ一つの筋肉を意識していたら動きがギクシャクして、そんなことを意識したことがないというのが一般的でしょう。
そして筋肉の収縮するためには、「ATPという体内の化合物をADPとリン酸に分解する時に生まれるエネルギー」を利用すます。
一気に専門的になりましたが、ATPというものによる代謝がなければ人間は運動することができないということです。
ATP産生は3経路
ATPを生成するには3つの経路があり、「有酸素運動」「無酸素運動」に分類されます。
タイプ |
特徴 |
持続時間 |
分類 |
リン酸系 |
すぐATPになる |
すぐなくなる |
無酸素運動 |
解糖系 |
ATP生成効率が良い |
あまり持たない |
無酸素運動 |
有酸素系 |
効率は悪い |
かなり持つ |
有酸素運動 |
解糖系とは、体内にあるグリコーゲンがグルコースやビルピン酸を経て乳酸に変わる過程でATPを得ることを意味しています。
有酸素系は、グリコーゲンや脂肪などから酸素を用いてミトコンドリア内でATPを生成することを意味しています。
なぜ息がゼーゼーするのか?
ゼーゼーするのは解糖系のATP産生が限界で、有酸素系だけで頑張ってくれ。というシグナルのようなものです。
解糖系が根をあげると有酸素系だけで何とかしようとして、有酸素系をバンバン働かせようと、体内がやたらと酸素を欲しがるようになります。
その酸素が欲しがっている状態がゼーゼーしてる状態ということです。
LT(lactate threshold)値とは
LT値というのは「乳酸性作業閾値」あるいは「無酸素性作業閾値」といわれ、ここを超えたら一気に乳酸が溜まっていきますよというポイント(運動強度)のことです。
乳酸がたまり始めるポイントは本当に存在するのか、と疑問に思われるかもしれませんが一例を示します。横軸が運動強度、縦軸が血中乳酸濃度を表したものです。
体感的には走っていて、あるペースになると「これ以上早くなったらもたない」と思い始めるポイントが大体のLT値で、それよりゆっくりなら1時間でも走り続けられるのが、それより早くなると途端に数十分と持たなくなったりすします。
つまり長距離を一定のペースで走るにはこのLT値より低い箇所で走らなければなりません。しかしこのLT値はトレーニングによって上げることができます。
簡単に言ってしまうと、長距離サイクリングトレーニングの一つのテーマはこのLT値をいかに上げるかとも言えますね。
LT値をトレーニングで上げる方法
LT値付近かそれよりも低いくらいの強度で、できるだけ長い時間走り続けることが大事です。
LT値がわからないという人も多いと思いますが、実感値としては「これ以上早くしたら長時間持たない」運動強度です。
LT値をサプリメントで上げる方法
そんなことができるのでしょうか?それができるんです。
「カツサプ」というサプリメントがあります。たとえばレース前30分とかレース中にカツサプを摂ることで、処理しきれないエネルギー源である乳酸を効率良く『エネルギー』へ転換させ、パフォーマンスの向上を図れます。
実験結果が示す血中乳酸カーブの変化
一般市民ランナーの被験者6名(ランニング歴2-8年)に対し、運動前に「カツオエキスを摂取しない状態」と、カツオエキスを摂取した状態」の2条件で行いました。トレッドミルを用いて、3分間のランニングを6回、段階的にペースを上げてLT値を測定しました。
その結果、カツサプを摂取した場合、比較的にLT値が有意的に高くなった(右にシフト)ことを示しました。カツサプは運動中の乳酸(エネルギー源)を効率よく分解して、運動持久力向上の可能性を示しています。
実験結果が示すダメージの軽減
激しい運動をすると、筋肉ダメージ・筋疲労の指標であるCK(クレアチンキナーゼ)が上昇します。
そこで、カツサプを摂取することにより、CK値に変化が見られるかを検証する実験を行いました。
図は、大学サイクリング部の男子学生18名を「プラセボグループ6名」「カツサプ1.8g摂取グループ6名」「カツサプ3.0g摂取グループ6名」という3つのグループに分けて、一定の運動をしてもらい、その後のCK値を測定して、経過時間による変化をグラフにしたものです。カツサプ摂取グループのほうが疲労指標のCKが小さいですね。
カツオの回復力をチャージ
長距離持久系スポーツを行うと筋肉は一時的に疲労や筋力低下が起きます。一定期間を空けることでその疲労と筋力は回復します。
回復期が短縮されることで、早い段階により高い筋肉レベルで次の練習・レースに臨むことができます。
図は実際のアンケート調査の結果を表したグラフです。
このように、より短期間で筋肉の状態が疲労から活性へ回復すると、トータル練習量及び高いパフォーマンスの向上につながることが期待できます。
ここまでのまとめ
運動には無酵素系と有酸素系があって、有酸素系の運動強度の限界としてLT値があります。これは限界以下の強度の運動を続けることで上げることができます。
サプリメントでも限界が上がったり回復が早くなるものがあります。それが「カツサプ」です。
国際的なアンチ・ドーピング認証機関LGC社(イギリス)が運営するプログラム『INFORMED-SPORT』認証を取得しています。
さあ本番ではどうだった? 9/16淡路島一周ライドで「カツサプ」試してみました。
当日は朝4時に会場入り
淡路島ほぼ最北端の明石海峡公園がスタート地点です。
夜明けとともに朝6時頃スタートでした。
スタート~洲本エイドステーション(AS)(28.4km)
ここは先導バイクが30km/hくらいで、平坦区間だったので、私の脚でもだいたいついていけました。
洲本AS~灘AS(~59km)
最初の難所、立川の峠越えに差し掛かりました。平均8%、標高150mほどの坂を越えていきます。ここですでに先頭グループとはお別れ。ペースメーカーがいなくなり、ライダーもまばらになってきました。この区間の後半は単調な海岸ライドですが、セメント質の凹凸の激しい道路が体力を奪っていきます。
灘AS~慶野松原AS(~96.8km)
灘ASスタート時にカツサプ二包目ドーピング仕込みました。
灘を過ぎて、すぐに激坂が待っていました。徳島の友人が教えてくれた、もっとも警戒すべき区間です。本格的な登りが3箇所あって、正直心が折れそうです。おまけにリタイヤ推奨地点「旅館・レストラン海峡」が設定されています。それは3個目の登りが終わってくだりの途中に設定されていました。一瞬心の声で「ここでリタイヤしたら楽だぞ」なんて聞こえてきそうでしたが、前だけを、ゴールだけを見続けようと振り払いました。
慶野松原AS~多賀の浜AS(~115.6km)
この区間は前区間のような激坂はなかったのですが、標高0-30mくらいのアップダウンが連続していて、体力がさらに奪われていきます。
私は時間を気にして、ASでの時間を短めにしていたのですが、容赦なくほかのグループの車列が30km/h前後で追い抜いていきます。
多賀の浜AS~ゴール(~150km)
多賀の浜ASが最後のASでしたが、おいしいパンが並べられていて、思わず4個くらい食べてしまいました。ゴールがいよいよと思うと写真を撮ってもらう余裕が出てきましたね。ただすでにここでは日差しも気温も高くて汗が吹き出てきていて、左眼が汗で見えにくい状況に。しかしここまできてあきらめるわけには行きません。
多賀の浜ASスタート時にカツサプ三包目ドーピング仕込みました。
疲労はピークになっていましたが、多賀の浜ASから残り35kmくらいで、先はひたすらフラットな海岸線ルートで、対岸に市街地が見えてきました。さらに走ると明石海峡大橋もみえてきました。明石海峡大橋をくぐると、ラスト5kmくらいですが最後の1kmくらいの坂を上って、最後のダウンヒルでした。
ゴール手前で、センサーのためか、ゴールをくぐるときに名前が呼ばれて、皆思い思いのポーズでフィニッシュ。私はこわくて両手を上げられないので、ピースサインでゴールしました。
Stravaによれば
距離147km, 獲得高度1421m, 時間7:01:36 平均パワー105W
平均時速20.9km, カロリー2960kcalでした。車速を何とか20km/h台で終われてよかったです。パワーをもう少しつけないと。徳島の友人(Kさん)とそのお連れさん(Oさん)は今年も7位と8位でゴール。私より約1.5時間早くゴールしていて、かなり豪脚でした。お疲れ様でした。打ち上げ楽しかったですね!
まとめ 「カツサプ」使用の感想。これは効いた!
2019年アワイチ第10回大会初参加のラディアンでした。完走する自信がなかったのですが、ある程度の準備をすれば結果につながることを体感しました。次のイベントもがんばりたいです。
少なからず完走に貢献したのが、「カツサプ」でした。1-2割サイクリング中の疲労感が減りました。酷使したはずの脚の筋肉痛が今回の大会後は、翌日、翌々日も全くないので「カツサプ」の威力ですね。カツオエキスが入ったこのサプリは本当に効きました。
読んでいただいているあなたが運動効果を高めたいとか運動後の疲労を減らしたいなら、一度試してみるとよいですよ。貧脚でも150km走りきれたのはこのサプリのおかげです。
このサプリはラディアンの個人ブログ「令和の時代もサイクリングは最高!」にも紹介しています。通販サイトのリンクもありますのでよろしければ、リンクからぽちっとよろしくお願いします。